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今月の指針2月号「鍛錬」
元日、突如 能登半島を襲った大地震。被害の全容は未だ不明ですが、尊い命を落とされた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。甚大な被災を受けられた地域の皆様に一刻も早い日常が訪れることを心からお祈り申し上げます。
鍛錬について、宮本武蔵は『五輪書』に、「千日の稽古を鍛といい、万日の稽古を練という」と述べています。剣豪修業の奥義だけに緊張感が漂(ただよ)いスキがありません。本来金属を打って鍛える鍛錬は、人の心や体や技を鍛える言葉として用いられています。千日にも万日にも、間断なき不断の響きがあります。
何事も、努力と持続が大事です。天才は有限、努力は無限です。努力は天才に勝るともいいます。スポーツ選手は、たった一日練習を休んでも、筋肉は衰え、技量が落ち、勝負勘も鈍るといいます。また有名なピアニストは、「練習を一日休むと自分にわかる。二日休むと批評家にわかる。三日休むと聴衆にわかる」と言ったとか。学問も稽古事も不断の努力と実践の累積が成功と栄光をもたらすのです。
翻(ひるがえ)って私達の信心修行も努力と持続が成仏の鍵を握っています。御書には、「受くるはやす(易)く、持(たも)つはかた(難)し。さる間成仏は持つにあり」(『四条金吾殿御返事』新編775頁)と。倦(う)まず弛(たゆ)まず生涯不退転の信心が成仏の要です。流水は腐らず。止まって淀(よど)む水ではなく、滔々(とうとう)と流れる川のような信心を心掛けたいものです。
『御講聞書』には、