今月の指針 1月号「信心の炎を燃やせば、折伏の火は消えない」
大きな試練の中で、御聖誕八百年を送り、令和四年の新年を迎えました。
百年に一度の大佳節は、誰もが臍を噛む(ほぞをかむ)不本意な一年だったに違いありません。
しかし悔やんでばかりでは前へ進むことはできません。
逆境をバネに飛躍するのが不屈の法華講精神です。
真摯(しんし)な反省を本年の躍進に繋げることが肝要です。
そもそも一昨年末の折伏の不振は、コロナ自体に負けたのか、本来の不振なのかそれを見極めることが大事です。
信心に油断や惰性はなかったか。
組織の制度疲労はないか。
団結力や機動力は十分か。
久遠の法縁で繋がる同志は緊密に結束しているか。
見直すべきことは少なくありません。
そうした反省の上に立って昨年暮れ以降、従来の12区体制から、適正な規模と地域性を考慮し26の地区体制に移行中です。
この再編成が起死回生の効果をもたらすかどうか、その成否は一人ひとりの使命の自覚と実践にかかっています。
さて本年、報恩の誠をもって躍進を遂げる為の年間実践テーマが次の三つです。
(1)真剣な勤行・唱題で
歓喜の行動
(2)僧俗一致も折伏で
広布へ前進
(3)御報恩の登山と
寺院参詣で人材育成
勤行唱題・折伏・人材育成は、本宗僧俗にとって不変の信行です。
『御義口伝』(おんぎくでん)に、
「我が心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名づく」
(新編・1801頁)
とあります。
毎日の真剣な勤行と唱え切った唱題の功徳は、汲めども尽きぬ歓喜と慈悲行の源泉です。
僧俗間の厚い信頼は、広布前進の鍵を握っています。
身延における大聖人の人材育成と重須(おもす)での日興上人の厳格な人材養成は、万代広布の濫觴(らんしょう)です。
ここを起点として、大聖人の教えが一点の曇りもなく今の大石寺に法統連綿と伝わっているのです。
翻(ひるがえ)って今、熱原(あつはら)法難を源流とする私達は、
「折伏なければ育成なし、育成なければ広布なし」
を合言葉に発奮し、広布に挺身することが最も肝要です。
新年を迎え、心新たに信心の炎を一層盛んに燃やしましょう。
それが折伏の炎となっていくのです。
止暇断眠(しかだんみん)、広布の陣頭指揮を執られる御法主上人猊下の大慈大悲にお応え申し上げる道は、下種・折伏・育成以外にありません。
清涼寺 寺報 「従藍而青」
今月の指針 指導教師 石橋頂道 御尊師
2022年1月1日号より